2020年5月5日投稿

「なぜ緊急地震速報は揺れとほぼ同時に来るのか」★★★★

緊急地震速報は「地震の発生直後に各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限りすばやく知らせること」を目的にしている。「地震の発生直後」に「予想」というのは地震の検知に地震波の2つの波、P波とS波の性質の違いを利用しているからである。P波(秒速約7km)のほうが、S波(秒速約4km)より速く伝わる性質がある。そこで、先に伝わるP波を検知した段階で、S波が伝わってくる前に通知するという仕組みである。さらに、地震波の伝わる速度が数km/秒程度なのに対し、それよりも速く伝わる電気信号(原理的には光の速度=約30万km/秒で伝わる)を用いて、地震が実際に私たちのところに到達する前に地震が来ることを伝えるという仕組みになっている。このことから住んでいる地域によっては揺れとほぼ同時に速報が来ることもある。

「なぜ緊急地震速報はビックリするような音なのか」★★★★

制作者のインタビュー記事によると「どれだけリラックスしていようが、すぐに最初のアクションに移せる音」を目指して作成したとのこと。また、スマホは鞄やポケットなどにしまわれるので緊急地震速報は布を通して聞くことが多くなることを想定し、布にはそれぞれ吸収されやすい音の周波数を避けるため全ての周波数を持つ音を作成した結果、今のものになった。

コメント:地震は起きてからじゃないと予報を出せないというのが厳しいよなー。火山活動が活発化した影響で地震が起きたりするときは予測できるのかな？