2019年12月5日投稿
「なぜ新宿駅のモザイク通りには4段上がって4段下がるだけの階段があるのか」★★★★★
このような意味の無い建造物をトマソンと呼ぶ。しかし、新宿駅のモザイク通り南口側にあるこの階段はトマソンではなく意味のあるものである。あの4段分盛り上がった階段の中には機械が入っている。この階段の真下にある小田急線6番、10番ホーム用のエレベーターの機械である。調べてみたところこの階段は2006年頃に前述のエレベーターが建設された頃に出来ているようなので、この説は信憑性がありそうである。
「なぜ無用の建造物をトマソンというのか」★★★★
トマソンの語源は、読売ジャイアンツ元選手のゲーリー・トマソンに由来する。トマソンは、元大リーガーとして移籍後1年目はそこそこの活躍を見せたものの、2年目は全くの不発であるにもかかわらず四番打者の位置に据えられ続けた。空振りを見せるために四番に据えられ続けているかのようなその姿が、ちょうど「不動産に付着して(あたかも芸術のように)美しく保存された無用の長物」という概念を指し示すのにぴったりだったため、名称として採用された。固有名詞が名称として採用された理由はそれまでの言葉では説明しがたい新しい概念を持つものだったため、むしろしがらみのない新しい呼び名を必要としたためと考えられる。