日刊「WHY」アーカイブス

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2018年7月7日投稿

「なぜシークワーサーの表記は安定しないのか」★★★★★

シークワーサー(和名:ヒラミレモン(平実檸檬)、学名:Citrusdepressa、聞南語:酸桔仔sng-kiat-ā)は、ミカン科の常緑低木、柑橘類。沖縄方言で「シー」は「酸い」、「クワス」は「食わし」の意味で、、「シークヮーサー」という名称は酸食わしという意味になる。シークワーサーという名称は沖縄方言に基づくため発音の解釈によって表記揺れが激しく、一定しない。食品メーカーや店舗で商品名等にバラつきが生じている。日本果汁協会では“シークワーサー"表記を標準の表記として協会誌等で取り扱っている。

 

「なぜ小さい『ゎ』は存在するのか」★★★★

「ゎ」は「合拗音(ごうようおん)」といわれる拗音の一種として使われる。「ゎ」は「kwa(クヮ)」「gwa(グヮ)」と1拍で発音する際に用いられる。くわの使用例としては奥の細道から「月日は百代の過客(くゎかく)にして、行きかふ年もまた旅人なり」「関西学院大(KWANSEI GAKUINUNIVERSITY)」「シークヮーサー」などがある。

 

コメント:ちなみに関西学院大学の読み方についての解説は「日本基督教団の係属で、キリスト教に基づいた教育を行っている。大学設置当時(1932)のいわゆる「新進学徒」は漢音(音読みの一つ。7, 8世紀、奈良時代後期から平安時代の初めごろまでに、遣隋使・遣唐使や留学僧などにより伝えられた音をいう)で読む傾向があったので「関西」を「クヮンセイ・クワンセイ」と漢音で呼ぶこととした。現代仮名遣いの制定によって「くわ・くゎ」の表記が少なくなった現在も、その表記は踏襲されている。また当時の日本では、幕末以降の和製漢語はほとんどが漢音読みであるため、漢音での読みが進んだ印象を持たれるようになり、本来は呉音読みする単語も漢音読みをすることが若者を中心に流行していたため「関西」も「かんせい」と読んでおり、校名もその読み方でつけられた。つまり、当時は「格好の良い」読み方であったわけである。いずれにせよ、関西学院を「かんさいがくいん」と読むのは誤りである。」とのこと。