2019年7月15日投稿
「なぜ八ッ場と書いてやんばと読むのか」リクエスト★★★★
「八ッ場」は昔は「やつば」と読まれていて、いつの頃からか音便化して「やんば」になった。小さな「ッ」の字は、正式の文字と言うよりは「やば」などと誤読されるのを防ぐための「補助表記」みたいなもので、だからこそ小さく書かれていて、その表記のみが残ってしまったとのこと。
五右衛門や伊右衛門だと「右」は読まない。「右衛門」とはもともと役所の名前だった。奈良から平安にかけて、今の警察のような役割を果たしていた「衛門府(えもんふ)」というお役所があった「衛門府」には「左衛門府」と「右衛門府」の2つがあり、それぞれ「左衛門(さえもん)」「右衛門(うえもん)」と略称されていた。この「右衛門」がいつの頃からか「右」を省略して「衛門」とだけ呼ばれるようになったらしい。そこで「えもん」と言えば「右衛門」のことであり逆に「右衛門」と書けばそれは「えもん」のことである、というわけで、「右衛門」を「えもん」と読むようになった。
コメント:八ッ場ダム以外でこの使われ方してるの見たことない。