2018年4月17日投稿
「なぜトイレットペーパーは水に溶けるのか」★★★
紙を構成している繊維は水に溶けない。トイレットペーパーは、水中で繊維がバラバラにほぐれるため溶けたように見える。これに対しティシュペーパーは、水に濡れてもある程度の強さを保つように薬品(専門的には湿潤紙力増強剤と言います)を加えて繊維に定着させることで、水に濡れても破れにくく、また大量の水に対してもほぐれにくくなっている。この薬品がティシュペーパーの中で樹脂状になって繊維と繊維の結合を守るため、水に対してある程度の強さを保てるという仕組みになっている。
「なぜカップ麺の粉末スープは食べる直前に入れるよう指示があるのか」★★★★
浸透圧の問題。スープを先に入れてしまうとその塩分たっぷりなスープで麺を戻すことになる。ところが溶液というのは濃度の高い方から低い方へ移動する特性がある。塩分を吸ってしまった麺は水分を得にくい。結果的に麺が時間内にうまく戻らないということになるので、麺が十分にほぐれた後に粉末スープを入れるよう指示がある。
コメント:2つ目の「WHY」を見るとチキンラーメンは特殊な製法だということがわかる。確かにチキンラーメンの麺はあまりほぐれずゴワゴワしている。